借金問題は解決できる！絶対に命を投げ出さないで

借金問題で悩んでいる方へ

借金問題で悩んでいる方はたくさんいると思います。

私も起業してからビジネスがうまくいかず、借金問題で苦しみました。

 

それまでの私は多少ローン払いをしたことはありますが、どちらかというと堅実なお金の使い方をしていました。

しかし、起業してからは状況が一変しました。

 

思うような売上がなくて、手元資金は目減りするばかりでした。

銀行からの借入は増えていき、本業よりも金策に走ってばかりの状況になりました。

そして銀行借入が限界をむかえると、親族にお金を借りて回るところまで状況が悪化しました。

その当時は事業を継続することばかり考えていて、今動いていることの先にどんな未来が待っているか考えることはできませんでした。

 

とにかく眠っている時だけはお金のことが忘れられる。

朝、目が覚めると「なんで起きてしまったんだ…」とつぶやくところまで病んでいました。

自分ではとてつもなく悩んでいましたが、おそらく世間で見れば大したことないレベルだったと思います。

借金といっても数百万円程度で、本気になれば返せる金額でした。

実際に事業を止めて借金返済へと行動を切り替え、今では全額返済できました。

 

それでも、借金に追われる毎日だったあの頃は、精神的にかなりやられていたと思います。

何かのきっかけがあったら、誤って判断していたかもしれません。

だからこそ私が経験した辛い思いが、少しでも皆さんのお役に立てばと思います。

 

私も感じた「命を投げ出したくなる気持ち」

人間は精神的に追いつめられると、正常な判断ができません。

論理的思考を得意としていた私も、借金問題で行き詰ったときはまともな判断ができませんでした。

 

起きている時間は金策の事ばかり考え、月に何回も訪れる支払日に恐怖していました。

缶コーヒーを買うことすら贅沢になってしまい、昼はマックの100円バーガーのみという生活が長く続きました。

困難から逃げてはいけないと考えつつも、「いっそのこと、終わりにしようかな…」と思ったこともありました。

幸い私には苦労を共に頑張ってくれる妻がいたことと、一歩を踏み出す勇気がなかったため最悪の事態は避けられました。

しかし自分がこんな考えを持ってしまったことは、かなりの衝撃でした。

 

私の苦労などは、冷静に考えればたかだか数百万円です。

桁がいくつも違う苦労を抱えている人は、世の中にはたくさんいます。

そんな人から比べればちっぽけな悩みのはずなのに、自分の身に降りかかったらこんなことを考えてしまうのです。

人の心って本当に弱いものです。

 

借金問題は必ず解決できる

借金問題で悩んでいる時、解決するためにどんな方法があるのかを調べました。

リスケ、減額交渉、自己破産など、借金対策はいろいろあります。

そして調べたうえでの結論です。

今の日本であれば、借金問題は解決できる！

 

もちろん、何もしなくて借金が帳消しになるわけではありません。

生活レベルは下がりますし、精神的にはボロボロになるかもしれません。

それでも借金問題から逃げないで、誠意を持って対応していけば解決する方法はきっとあります。

 

私も返済に追われて辛い中、「逃げない」ことだけは心掛けていました。

当然、厳しいお叱りは甘んじて受けるしかありません。

親族、取引先、銀行、保証協会、税務署、保険組合、役所など支払条件変更をお願いし続けました。

人生でこんなに謝り続けた経験はありません。

それでも状況を素直に話し、返済の意思があることを表明し続ければ条件変更を認めてもらえました。

 

最終的に借金問題が解決に向かったのは、その時手掛けていた事業を止めてからです。

そこからは借金返済が生活の中心となり、７年かけて全ての借金を返済しました。

当時のことを思い出すと、普通の一日がどれだけ幸せなことかを痛感します。

本当に辛かった時、問題から逃げなくて良かったと思います。

 

今、借金問題を抱えている人は、本当につらい思いをしているでしょう。

私のようなものが、偉そうなことを言える立場でないのは分かっています。

それでも決してあきらめないでくださいと伝えたいのです。

 

借金問題解決には、多くの物を失う覚悟が必要です。

そして問題に正面から立ち向かう勇気が必要です。

法律などの解決方法を学ばなければなりません。

それでも、逃げずにあきらめなければ解決する方法は必ずあります。

絶対に「最悪の選択」だけはしないでください。

 

プライドは生命より重い？

借金問題解決の前に立ちはだかるのは「プライド」です。

人は「プライド」を捨てられないため、借金問題は悪化していきます。

 

私にも「プライド」の壁が立ちはだかりました。

「事業をあきらめたくない」「失敗を認めたくない」「人に頭を下げたくない」

そんな捨てられないプライドが、見つめなければならない事実から目を遠ざけていました。

 

「プライド」を守ろうとしたら、借金問題は解決しません。

自分の失敗を認めること、冷静に捨てるべきものを判断すること、本当に守るべきものを絞り込むことが問題解決の最低条件になります。

私もそれなりに社会経験を積んできました。

一時期は高額年収をいただいた時期もありました。

 

しかし、それらは全て過去の話です。

借金問題を解決するためには何の役にも立ちません。

今という現実を冷静に把握し、できること、やるべきことを着実に実行しなければ借金問題は解決しないのです。

 

私は「プライド」を捨てなければいけない判断を迫られました。

その時は、いろんな思いが頭の中を交錯しました。

「自分がやってきたことは無駄だったのか…」

「今までの努力は借金しか残さなかったのか…」

「自分は所詮、この程度の人間なのか…」

最終的にはそれらの想いを受け入れ、「プライド」を捨てると決断しました。

それは自分が本当に守りたいものを守る決断でした。

 

本当に守りたいものは？

借金問題を解決するためには、守るものと捨てるものを明確に分ける必要があります。

そして圧倒的に捨てるものの方が多くなります。

何を捨てるかではなく、何を守るかで考えることになります。

 

私が守りたいものは、妻と子供でした。

綺麗ごとではなく、本気でこの２つだけ守ることを考えました。

 

仕事へのプライドを捨てました。

親族へのプライドも捨てました。

早朝のアルバイトから始めて、借金返済に努めました。

人生ここまで頑張ってきて、時給いくらで働くことになるとは思っていませんでした。

 

それでも生活を変えたことで、借金返済ができました。

夫婦は貧しくても、子供に貧しい思いはさせずにすみました。

生活に追われながらも、今は新たなチャレンジに取り組めています。

 

本当に守りたいものを、今は守れています。

 

立ち向かう勇気を持てるかが勝負

借金問題はとにかく逃げないことが大切だと感じました。

逃げたくなる気持ちは本当に分かります。

私も毎日逃げることばかり考えていました。

しかし逃げてしまったら取り返しのつかないことがたくさん起きてきます。

 

世界中が敵のように見えても、中には本気であなたのことを心配している人がいるかもしれません。

その人たちの信頼を裏切ってしまったら、本当に解決の道が無くなるかもしれません。

たとえどんなに叱られたとしても、「問題からは逃げない」という姿勢を見せればその人たちは救いの手を差し伸べてくれます。

その救いの手こそが、再起するためのチャンスになります。

 

銀行や税務署、役所からも催促が続きます。

そこでも真摯に現状を話すようにしてください。

逃げたり、ごまかしたりしなければ強制的な手段にでることはまずありません。

 

合法的な手段を用いれば、必ず借金問題は解決できます。

だからこそ、絶対に命を投げ出すような選択はしないでください。

一時の感情に流されないようにしてください。

命は取り返せないものですから。