褒めることを習慣にする

褒めることを習慣にする5つのテクニック!

2021年9月28日 投稿者: ティーエフ

褒めることを習慣にする!

人間関係を円滑にするには「褒めること」が大切です。

人間は自己肯定感を常に求めている生き物です。

自己肯定感とは、「今ある自分が肯定されている」と感じることです。

自己肯定感が感じられれば人は困難に立ち向かえますし、自己肯定感を失くせば自ら生命を終わらせることもあります。

 

相手に自己肯定感を与える有効な手段が「褒める」ことです。

人は褒められることで自己肯定感が得られ、褒めてくれた人への好感度が高まります。

職場において良い人間関係を築きたいのなら、「褒める」ことは絶対にマスターして下さい。

 

褒めることはメリットがたくさん

褒めることにはメリットがたくさんあります。

相手のモチベーションを上げられますし、あなたへの好感度も上がります。

その結果、職場の人間関係が良くなり、業務効率が上がるという研究もあります。

 

今までのような厳しい環境の中で鍛えられて、能力を伸ばしていく人がいるのは確かです。

しかし、その環境から這い上がっていける人数が少ないのも事実です。

共同で作業するのであれば、考えるべきはチーム全体としてのパフォーマンスです。

これを優先するのであれば、あきらかに褒める方が有効です。

 

しかも、誰かを褒めることにお金はかかりません。

あなたの声がけが積み重なることでチームのパフォーマンスが上がり、その評価があなたへと返ってくるかもしれません。

褒めることにはメリットがたくさんあるということを、しっかり理解しておきましょう。

 

褒めることへの抵抗感とは?

みなさんは1日で何回、人から褒められることがありますか?

逆に1日に何回、人のことを褒めますか?

一部の人を除けば、褒められもしないし褒めもしない人がほとんどではないでしょうか。

メリットがたくさんあってお金もかからない「褒めること」。

それなのに実践する人は、ほとんどいないのが現実です。

 

一体何が「褒めること」の抵抗感につながっているのでしょうか?

その正体は照れくさいこと、言い換えれば恥ずかしいからです。

恥ずかしさとは、人がセルフイメージを守るためにとる行動です。

「私はこういうイメージであるべきだ」、「私は人からそんな印象を持たれたくない」という気持ちを持つからこそ、恥ずかしい気持ちが起こって行動できなくなります。

 

しかし、この恥ずかしさは自分を守る行動であって、自分のことしか考えていない行動でもあります。

少し厳しい言い方をすれば、相手のことを考えていない行動になります。

これでは相手の気持ちを動かせないのは当然のことです。

 

テクニック① まずは下手でも褒めてみよう

何かを習得するのに大切なのは、「習うより慣れろ」です。

まずは「失敗したくない」という気持ちを捨てましょう。

下手でもぎこちなくても構わないから、とにかく誰かを褒めてみましょう。

 

私も以前は誰かを褒められない人でした。

人生何十年も生きてきて、「人を褒める」ことを真剣に考える機会がありませんでした。

しかし、会社でのポジションが上がってチームをまとめる必要が出てきたとき、「人を褒める」重要性を知りました。

 

そうは言っても、緊張していきなり褒めることなどできません。

私も正体不明の恥ずかしさから、行動できない日が続きました。

これではいけないと考え、まずは妻を褒めることから始めました。

心臓はバクバクでしたが、何でもない風を装って「あれ、何か今日かわいいね。」と褒めてみました。

妻の反応は、「はあ?何言ってんの」と冷たいものでした。

 

しかし、そんなことにはめげないで、「かわいいね」「ありがとね」「ママのおかげだよ」と機会があるごとに褒め続けました。

不思議なもので褒め続けていると、次第に意識しなくても褒められるようになってきます。

今では「おはよう」と同じレベルで気軽に言えるようになりました。

 

ある程度、抵抗感がなくなったところで会社で頑張っている人を見たら、意識的に褒めることを始めました。

抵抗感があったのは始めの2~3回くらいで、その後は意識しなくても褒められました。

 

みなさんも勇気を出して、まずは身近な人を褒めてみましょう。

しばらく続けていれば、間違いなく抵抗感が無くなっていきます!

 

テクニック② 内面を褒めよう

褒める時にやってしまいがちなミスが、外見を褒めることです。

外見を褒めることも良いのですが、褒めた時の効果は低めです。

また、相手のコンプレックスに触れてしまう危険があります。

 

おススメの褒め方は、相手の内面を褒めることです。

内面は外からは見えにくいため、人から褒められることはなかなかありません。

だからこそ内面を褒めてもらえると、「この人は本当の自分を分かってくれる」という喜びにつながります。

 

実際に、内面を褒めるのは少し大変な作業です。

日頃から相手の行動を観察する必要がありますし、褒めるタイミングや言い方も重要です。

まずは相手からされて少しでもうれしかったことは、感謝の気持ちを言葉にしましょう。

「ありがとう」と普通に言えれば、第一関門クリアです。

 

次のステップは、ありがとうの後に一言付け加えます。

「ありがとう、いつも助かるよ。」

「ありがとう、いつも気が利くね。」

「ありがとう、最近よく頑張っているよね。」

ここまで言えるようになれば、相手は自分のことを良く見てくれていると感じるでしょう。

 

もっと効果的な言い方がありますが、まずはここまでがさらっと口に出るところを目指しましょう。

 

テクニック③ オーバーリアクション

褒めることは、「あなたを高く評価しています。」という意思表示です。

がんばって褒めるのですから、この気持ちを何とか相手に伝えたいですよね。

褒める時は「少しオーバーかな?」くらいのリアクションを取りましょう。

 

オーバーリアクションだと、なんかわざとらしい気がしますか?

そんなことはありません。

褒められている方は「そこまで褒める?」と思いながらも、結構うれしいものです。

そもそも日本人は褒める習慣があまりないので、自分ではオーバーリアクションかなと思うくらいがちょうど良いのかもしれません。

 

大切なポイントは、あなたが本気で褒めること。

「わざとらしくないかな?」と考えるのは、あなたの気持ちに迷いがあるからです。

「本当に君は素晴らしい!」と思えば、少しもわざとらしくはなりません。

気持ちが相手に確実に届くよう、オーバーリアクションを心掛けてみましょう。

 

テクニック④ 繰り返し褒めよう

「褒めること」は繰り返しが大切です。

人は褒められたことがない人から急に褒められると、「うれしい」よりも「驚いた」という印象が強くなります。

褒められた人は「何か心境の変化?」「もしかして変なこと頼まれる?」と、あなたに疑いの目を向けてくるでしょう。

これは人の心の中で、あなたへの認識と目の前の事実が食い違うことで起きる反応です。

 

「あなたは褒めない人と認識」と「あなたが褒めた事実」が矛盾を起こし、相手の脳が判断に迷っている状態です。

この状態を認知的不協和と言います。

認知的不協和が起きると、脳はどちらかの情報に誤りや欠けている情報があると考え始めます。

始めの状態は「認識」の方が正しくて、「事実」の方に誤りがあると考えるケースの方が多くなります。

「何か心境の変化?」 → あなたが通常ではない状態にある

「もしかして変なこと頼まれる?」 → 事実には裏がある

このように考えることで、脳が思考のバランスを保とうとします。

 

だからこそ、繰り返し褒めるのが大切です。

何度も「あなたが褒めた事実」を繰り返すと、相手の脳はこの事実を否定できなくなります。

するとバランスを取るために「あなたへの認識」を変化させて、「あなたは褒めてくれる人」「自分を肯定してくれる人」と考えるようになります。

ここまでくれば、相手はあなたを「味方」として考え、協力関係が強化されます。

 

他にも、繰り返し褒めることで緊張感がなくなり、さりげなく自然に褒められるようになります。

さりげなく褒めるほど、人の心は素直に褒められたことを受け入れます。

繰り返し褒めることは相手への効果をアップさせますので、ぜひチャレンジしてください。

 

テクニック⑤ お願い事をしよう

「褒めろと言われても何を褒めて良いか分からない」と悩む人も多いでしょう。

褒めるためには、その前段階にしておかなければならないことがあります。

それが「人を観察する」ことです。

 

人を観察していなければ、相手の変化には気づきません。

変化に気がつかなければ、表面的なことやいつも同じことばかり褒めることしかできません。

 

それでは、本能レベルで観察力がない人はどうすればよいでしょうか?

一つは、観察することを意識して身につけていく方法です。

これは私も意識して練習して、次第に身につけられました。

しかし、身につけるまでには、かなりの時間と労力が必要です。

 

もう一つは、意識しなくても褒めるシチュエーションをつくること。

これこそが「お願い事をする」なのです。

お願い事をかなえてもらえば、褒めるシチュエーションは必ず整います。

「ありがとう。」の後にもう一言付け足せば、相手を褒められます。

「ありがとう、やっぱりいつも頑張っているから仕事が早いね!」

「ありがとう、ここまでやってくれるなんて本当に気が利くね!」

 

まずは積極的にお願い事をして、相手をどんどん褒めていきましょう。

不思議なもので、これを繰り返していると次第に観察力が身につくものです。

そうすれば意識しなくても人の良いところが見えてきますので、ますます褒めやすくなりますよ。

 

まとめ

ここまで褒めることを習慣にするテクニックについて解説しました。

褒めることはメリットがたくさんあるので、とにかく習慣になるまで実践しましょう。

失敗しても気にする必要はありません。

今はダメでも、この先できるようになった方の勝ちです!

私も頑張って実践します。

 

投稿者プロフィール

ティーエフ
ティーエフサイト制作者
人生の失敗を繰り返して、それでも元気に頑張っています。
仕事では、企業内の勢力争いに巻き込まれて左遷されたり、起業に失敗して借金を背負いました。
そんな失敗の中、人間の心理を勉強して、生きていくためのヒントを見つけていきます。