恋愛は本能に支配されている

恋愛は本能に支配されている!理解すべき女性の恋愛本能

2021年10月8日 投稿者: ティーエフ

恋愛は本能に支配されている!

「女心ってよく分からない」と恋愛に悩む人は多いと思います。

私も女性にフラれるけれどその理由が良く分からず、「一体何がいけなかったの?」と悩むことが何度もありました。

女性の友達に色々聞いてみてもよく分からないような回答ばかりで、恋愛を頭で理解するのは難しいのかなとあきらめていました。

そんなある日、仕事で恋愛に関するコンテンツ作りを担当することになりました。

それまでプライベートで読んだことがある恋愛本は、「〇〇すれば女性にモテる!」のようなノウハウ本ばかりでした。

さすがにこの内容では仕事に使えるレベルではなかったので、恋愛心理学を勉強しました。

恋愛心理学を学んでいくと、そこには今までとは違う驚きがたくさんありました。

ノウハウ本に書いてあることは決して間違いというわけではなかったのですが、そこには「理由」や「原因」が語られていませんでした。

「女性は〇〇な男が好き」「女の子は〇〇を求めている」という結論はあるのですが、なぜ女性がそう考えるのかという点について解説がなかったのです。

例えるなら、歴史の流れや背景を知らずに出来事だけを教えられているような感覚でした。

しかし、恋愛心理学にはその理由や原因についての解説があったのです。

この理由を知ったときには、自分の頭に衝撃が走りました。

今まで理解できなかった女性の発言や行動に、どのような原因や意味があったのかが何となく分かったような気がしました。

そしてデートまではうまくいくのに、その後すぐにフラれてしまう自分のどこに問題があったのかも何となく理解できました。

その理由や原因こそが、「恋愛は本能に支配されている!」ということです。

 

恋愛を支配する本能の正体は?

私たちは日頃、いろんなことを悩み考えて行動しています。

この「心が近くしている状態」を意識と言います。

一方で、人間には無意識に物事を判断して、行動するメカニズムも持っています。

この無意識は本能から強い影響を受けていて、私たちの行動を支配しています。

無意識の情報処理能力はすさまじく、一説には意識の30万倍と言われています。

つまり私たちの行動はほとんど無意識によって決められているのです。

私たちの恋愛における無意識行動をほぼ支配しているのが、「本能」になります。

恋をすると自分の気持ちも良く分からなくなり、相手の考えていることはもっと分からないと感じたことはありませんか?

私も悩んだこの疑問ですが、その答えは「恋愛は本能でするもの」だったからでした。

「そんなのあたり前だろう」と思われた方もいると思います。

そのご指摘はごもっともですが、私にとって発見だったのはその本能には理由と規則性があることでした。

私はロジカルに物事を組み立てて、その全体像がつかめた時に初めて理解できるタイプです。

ノウハウ本のように理屈はよく分からないけど、とにかく実践してみようという方法は受け入れがたい性格です。

そのため、恋愛について本能の正体が分からない間は、私にとってアンタッチャブルな世界でした。

恋愛は人間の本能や無意識行動によって引き起こされる活動です。

そしてその基本となっている考えが「子孫繁栄」「個体維持」です。

この考え方を理解すれば、少しずつ恋愛の正体が見えてきます。

 

恋愛を支配する本能『子孫繁栄』

私たち人間には、遺伝子を受け継いでいくという本能があります。

これが恋愛を支配する本能、『子孫繫栄』です。

自分の持つ遺伝子をより多くの子孫に広げるために、私たちは「恋愛感情」を持っています。

このぐらいのことは、言われなくても多くの人が理解していると思います。

私も何となくでしたが、『子孫繁栄』くらいは理解していました。

問題はその『子孫繁栄』がどのようなロジックで組み立てられて、実際の恋愛感情につながっているかを理解できていなかったことです。

このロジックが分からないから女性に対してマイナスアピールを続けて、恋愛初期段階でフラれてばかりいたのです。

男女とも自分の子孫を増やそうとしていることに変わりありません。

しかし、お互いに誰でも良いというわけでもありません。

加えて理解しておきたいのは、人間は本来、一夫多妻制の生物であるという事実です。

日本で一夫一妻制が始まったのは明治時代と言われています。

つまり、私たちには一夫多妻制を基本とした本能が組み込まれていて、その本能に支配されるて恋愛しています。

この事実を認識すると恋愛のロジックが少し見えてきて、正体の分からない恋愛感情に悩む必要がなくなってきます。

 

男女ごとの子孫繫栄戦略

『子孫繁栄』を目指していることに男女の違いはありません。

しかし、男性と女性ではその戦略は大きく異なります。

男性は精子を大量に生産します。

その上、妊娠リスクもないので基本的には「質よりも量」を優先します。

男性が多くの女性と関係を持ちたいという欲求は、この拡散戦略が本能に刻まれているためです。

一方、女性の卵子は小量しか生産されません。

また妊娠すれば身体に大きな負担がかかりますし、育児まで含めると10年以上のリスクを抱えます。

したがって、受精する遺伝子には「高品質」を求めます。

女性にとって品質の良くない遺伝子の子供を妊娠することは、絶対に避けるべき事態になります。

まずは遺伝子の候補を厳しく選抜し、「これだ!」と思った遺伝子には囲い込み作戦を開始します。

つまり、女性の子孫繫栄戦略は「選択と集中」を基本としています。

私は以前、人事部で働いていたのですが、この関係はマネージャー採用の企業と応募者の関係に似ていると感じました。

企業にとってマネージャーの採用はかなり重要な仕事です。

例えば社運を賭けた新規事業のためにマネージャーを採用するとします。

新規事業が成功するかどうかは、マネージャーの力量に寄るところが非常に大きくなります。

そのため、企業としてもかなりの資金と労力をマネージャー採用に費やします。

高額報酬や好待遇を条件にすれば、非常に多くの応募が集まります。

これは多くの男性からアプローチされる女性の立場に似ていると思います。

この段階では、企業は応募者に対して完全に優位な立場です。

数多くの応募書類から品定めをしている状態ですから…。

しかし、その中で飛びぬけて優秀そうな応募者が見つかると、状況は一変します。

当たり前ですが、飛びぬけた応募者はそうそう簡単に現れません。

企業としてはなんとしても採用したいし、採用できなければ人事担当者は責任問題になってしまいます。

そこですんなり採用になるかと言えば、そんなに簡単な話ではありません。

飛びぬけた応募者というのは、他の会社にとっても魅力的な存在です。

その応募者が自社にだけ応募しているなどということは、まずありません。

なぜなら、そういう応募者は自分の市場価値を把握しているからこそ、企業側に自分を優秀に見せています。

そこで企業としては何とか入社してもらうために、様々なアプローチを試みます。

恋愛に置き換えると応募者が男性、企業が女性とすると、私には関係がスムーズに理解できました。

同じ子孫繁栄戦略でも本能レベルの認識では、女性は選ぶ側で男性は応募する側の立場ということです。

恋愛の初期段階においては、男性が女性に選択されるための行動が要求されるのはこのためだと認識しました。

しかし、男性が自分の価値を大きく高めていけば、力関係は逆転します。

自分が女性から「レアな遺伝子」と認識されたら、相手からの囲い込みが始まるわけです。

この基本原則を理解しておくと、今まで分からなかった恋愛の謎が、理解できるようになっていきます。

 

生きるための本能『個体維持』

「子孫繫栄」と並ぶ生物の強い本能が「個体維持」です。

簡単に言えば、「生き続ける」とか「死にたくない」という本能です。

恋愛に関しては、男性は「個体維持」の本能はあまり強く働きません。

それは狩猟時代の子供をつくるプロセスにおいて、男性の生命リスクはあまりなかったからです。

その代わり狩りをする時は生命の危険にさらされますので、働くことのリスク管理にはとても敏感にできています。

一方で女性は恋愛において、いくつかの生命リスクと向き合わなければなりません。

また自分だけでなく、子供の生命リスクも考える必要に迫られています。

この生命リスクに対する認識の差が、男女における恋愛の食い違いを招いています。

男性は恋愛においてはどうしても生命リスクへの関心が低いため、女性の考え方や行動が理解できないことが多くなります。

だからこそ私が女性の生命リスクに関する考え方を学ぶほど、今まで恋愛において不思議だったことの正体が少しずつ見え始めました。

 

女性の個体維持戦略

女性には自分と子供を守るという本能が強く刻まれています。

例えば、恋愛でよく聞く言葉に「清潔感」があります。

「清潔感」は恋愛において絶対必要なスキルで、これが感じられない男性は一瞬で恋愛対象から外されます。

女性がこれほど「清潔感」を大事にする理由と考えられているのが、感染症の恐怖です。

女性は男性と生活を共にすれば、男性が持つ感染症リスクとも共存することになります。

万が一、自分や子供が感染したら狩猟時代にはなす術がありません。

したがって、女性は本能的に、衛生面で問題がある男性を極度に避けることになります。

他には、女性は恋人と別れる時は、次の恋人もしくは恋人候補を見つけてから分かれる傾向があります。

男性からすると、何だかずるいやり方ではないかと思ってしまいます。

しかし、狩猟時代の女性視点で考えてみましょう。

女性は自力では自分と子供の食料を確保できませんでした。

男性の保護下から離れると、すぐさま生命リスクと直面します。

当時は食料の備蓄も少なく、悠長に次の男性を探している暇はありません。

だからこそ新しい男性の目途が着くまでは、気持ちが離れていても関係を続けざるを得なかったわけです。

この本能は多少形を変えて、現在の恋愛行動に影響していると考えられます。

あくまで私の実感ですが、女性には「今の彼氏が嫌だから次を探す」というよりも「もっと良い彼氏が見つかったから今の彼氏と別れる」という行動の方が多いと思っています。

これも倫理的にどうなのかは別として、生命を守るという視点で考えれば非常に合理的な判断です。

私には不思議に思えた女性の恋愛行動も、狩猟時代に女性が置かれていた立場を考えれば「仕方ないな」と思えるようになりました。

本能なんて本人は全く自覚していないわけですから…。

 

まとめ

私が幼いころ恋愛は理論ではないと言われてきましたが、今ではその理論が少しずつ明らかになっています。

理論を知れば対策が立てられ、対策を実行すれば結果が得られます。

恋愛の悩んでいる方は、まずはその理論から学んでみてください。

投稿者プロフィール

ティーエフ
ティーエフサイト制作者
人生の失敗を繰り返して、それでも元気に頑張っています。
仕事では、企業内の勢力争いに巻き込まれて左遷されたり、起業に失敗して借金を背負いました。
そんな失敗の中、人間の心理を勉強して、生きていくためのヒントを見つけていきます。